vs OrangeCrushers.

相馬和雄

都大会ベスト4を賭けた相手は拓殖大学
五十嵐、伊藤哲、野口、上田、内山でスタートした試合序盤は好調に見えたが、数分のうちに相手に付き合うようにTOが増加し、掴みかけたリズムを手放してしまう。拓大が立て直してきたあとも本学はディフェンスリバウンドに苦しみ、点差は10点を超える。また、五十嵐が5分で2ファウルとなり、平塚に交代。その後もこの試合通して対応し得なかったレフェリーの教条主義的な笛によってファウルが増大し、チームマネジメントを難しくさせられた。それでも終盤には長田が3Pと2Pで反撃、点差を10点として1Qを終えた。
2Qは平塚・田中のツーガードに長田、野口、上田の布陣。しかし、野口・上田のSFがナチュラルポジションの二人が外でプレーしがちなために、ファイブアウトのような状況になり、オフェンスのバリエーションが出せなくなってしまう。そこで長谷川コーチから指示を受けた伊藤哲が投入され「一旦インサイ!」と指示を出し、アジャストを図る。そうしてようやくリズムがでてきた本学は、終盤に五十嵐を投入し一気に5点差まで追い上げて2Qを23-18、前半を35-40で折り返した。
後半は五十嵐、伊藤哲、相馬、上田、内山でスタート。ここでもやはりチームリバウンドに苦しみ、オフェンスの回数を増やせない。そこで相馬に変えて曽田を投入すると、その曽田がすぐさま飛び込みリバウンドでのタップでセカンドチャンスを押し込むプレーを見せる。中盤にガードを田中にスイッチしてからも本学は徐々に差を詰めてゆき、3Q残り13秒で伊藤哲が逆転の3Pを決め、56-54と逆転して4Qへと繋いだ。
4Qは田中、伊藤哲、長田、野口、内山のスタート5人に上田を含めた2年生達にゲームを預けた。一時は8点差までリードしたものの、残り3分から、拓大のバックコートでのプレッシャーと、ペイント内で手をはたいてくるディフェンスに苦しみTOを連発。残り40秒で逆転の3Pを沈められ、73-74で敗れた。
試合を通しては、「ボールを失わない」という点と「レフェリーの笛の吹き方に対応する」という点で拓大に後れを取った印象を受けた。
  
明大 73(12-22,23-18,21-14,17-20)74 拓大
この結果、本学は4回戦敗退(ベスト8)
 
写真:3Qベンチに戻る相馬。
引退試合で本領を発揮できなかった悔しさが滲む
(試合後の集合写真はこちら