vs 三井物産.

長田朋之

武蔵野市総合体育館にて、今年度の東京都バスケットボール秋季選手権大会(兼 全日本総合選手権大会東京都予選会)が始まった。
優勝した春季大会から、主力だった五十嵐 宮本 田中 野口 伊藤哲 内山 古瀬が抜け、曽田 清水は怪我のためスタッフとしての参加に。オールジャパンの出場権も賭かってより激しい戦いが予想される今大会を勝ち抜くためには、唯一の4年生となった松村や、山下 新垣 長田 上田 眞弓の“がけっぷち”の3年生たちが真価を示すことは当然として、日々の取り組みが高い評価を受ける岡本・牧原の2年生ガードコンビと、池内 鈴木夏 柳 近井の1年生たちの飛躍が期待される。
台風一過で好天の日曜日に、ベースのメンバーだけでなく、トップも含めた部員達、そしてさらにOBや父母の方、日々応援くださる方々が会場に足を運び、声援を下さったが、コート上で展開されたバスケットは期待を大きく裏切るものだった。
 
山下 新垣 柳 鈴木夏 眞弓でスタートし、開始5分で15-3とすると、これはもう勝てると踏んだか、淡白なプレーに終始する。対戦相手の三井物産がペイントエリアを囲む小さいゾーンを敷いてきたこともあって、ペリメーターでパスを回し、簡単にアウトサイドシュートを放ってゆく。しかし、短いアップ時間でタッチも掴みきれておらず、そのシュートが決まらない。長田 上田 松村の投入も状況を改善できず1Qを19-15で終える。
2Qは山下 池内 長田 松村 上田の布陣だが、ガードの山下にボールの収まりが良すぎてオフェンスのテンポが上がって行かない。かといってセットオフェンスの局面で上田がローポストでボールを要求してもペイント内だけはディフェンスが混んでおり、ボールも入れられない状況が続く。そこで近井の投入に続き、ガードを球離れの良い岡本に代え、池内 松村 長田のカットインを引き出すことに成功。特に長田が続けざまにドライブから加点していったシーンはこの試合で唯一のポジティブな見せ場となった。こどドライブからの得点が効き、このQを39-20、前半を58-35とした。
3Qは岡本 新垣 牧原 鈴木夏 眞弓の布陣に上田 池内 近井を交代起用。4Qは山下 池内 長田 上田 眞弓に、松村、岡本 牧原 柳 鈴木夏 近井。大差がついたことで双方のバスケットが大雑把になる。三井物産はベースボールダウンパスでの速攻を狙い、本学は遅いオフェンスからアウトサイドシュート一辺倒となり、ゲームの緊張感が削がれてゆく。そしてメンバーが5人のみの三井物産に対し、接触プレーの悉くが本学のファウルとなったことも、プレーの積極性を失わせる一因となった。結局3Qは25-19、4Qが38-21となり、試合は121-75で終了となった。

明大 121(19-15,39-20,25-19,38-21)75 三井物産