田中貴之 〜 屹立する意志


Photo @ 2007/09/01 Kokugakuin Univ. Shibuya Gymnasium
 
僕はこの写真を非常に気に入っています。それは、背中だから。

背中は飾りようがない。髪型や服装は変えることができるが、背中はかえることができない。本当に等身大の自分がわかるのが背中だと思います。

『背中で語る男』

そんな人間になりたいと思い生きてきました。

四年間振りかえってみると本当に多くの経験をした。この経験を通して僕は大切なことに気づけた。それは、自分が背中で語る男にはほど遠いということ。
この四年間、監督やスタッフをはじめ、後輩やバスケ部を応援、支えてくれていた人たちに本当に多くの迷惑をかけた。自分が描いていた理想の自分とはかけ離れていっていることが頭では分かりながらも、そんな自分を止めることができなかった。そんな自分の弱さを克服することができなかった。
でも僕は、この場所で四年間過ごせたことは本当に感謝しているし、よかったと思う。たくさんの失敗をした。でもそれ以上にかけがえのない仲間と出会うことができた。一緒にバスケをし、笑ったり、泣いたり。そんな時間が失敗した経験以上に素晴らしく価値のある経験だと僕は思う。

だから後悔はしていない。

苦しみながらも走り続けた四年間。僕は明治大学バスケ部に所属していたことを誇りに思う。
 
最後に監督やスタッフ、先輩や後輩、それに同期。他にもバスケ部を支えてくださった多くの人々には本当に感謝しています。
 
ありがとうございました。