お前がエースや??

明大バスケ部を見守る誰もが伊藤哲也を待っている。
伊藤哲也のブレイクを待っている。
伊藤哲也が殻を破り、チームを、チームが繋いだボールを託される存在になる日を待ち望んでいる。
誰もが疲労困憊でシュートがことごとく短かった夏合宿の夜(午前+午後+夜=3部錬!!)の試合。伊藤は次々と3Pを沈めていった。
「入りだしたら止まらない」という形容がぴったりの爆発的なシュート力を持ち、ベースでは高井大志と並んで最も意欲的に「攻める(俺が!)」「決める(俺が!!)」という意識を感じさせるプレーヤーでもある。
だが、もう一歩。
伊藤哲也にかけられた大きな期待に応えられているかと言えば、それはもう一歩・・・と言わざるをえない。
そのもう一歩分は、「シュートの安定感」なのか「ドライブ・ディフェンスを含めたオールラウンドな力」なのか「ハート」なのか「責任感」なのか。
どれでもあるようで、どれでもないような気がする。
伊藤哲也に足りない“何か”。
それは何であれ、何かで一旦殻を破ることが出来れば、あとは付いてくると思う。
それこそ何でもいい。何かで、どこかで、ブレイクできれば、エースの座まで一気に駆け上るポテンシャルは持っている。
殻を破れ。そしたら、お前がエースや!
 
蛇足の余談。
愛知産業大学工業高校の関東遠征で、明大バスケ部と試合をした夜のとある会話で。
T原氏「伊藤がもう一歩でブレイクしてくれそうなんですけどねぇ」。
Y田氏「あ〜。あいつは変態やからなぁ。高校時代もそうやったわ」。
変態!?
すいません。Y田先生。意味がわからないんですが。
意味はわからないんですけど、でもなぜか、意味のわからない説得力がむやみやたらとあるんですが。
それに伊藤!!
同席してたんだから言い返せよ!!
愛想笑い(=得意技)じゃなくてさ!!