vs OrangeCrushers.

宮本峰秀

7月1日の二試合目。都民大会決勝の相手は拓殖大
スタートは準決勝と同じく田中 伊藤哲 野口 古瀬 上田の布陣。序盤は上田のミドルレンジからの1on1を軸に攻撃を組み立てるとともに、僅か2時間前には絶不調だった伊藤哲が立ち直り、攻撃の幅が生まれた。しかし、拓殖大のオフェンスリバウンドに苦しめられ、1Qは22-23とリードを奪われる。
2QはPG五十嵐とSG新垣を起用し巻き返しを図るが、拓殖大の3連続3Pで一気に10点差をつけられる。その後は内山が交代出場直後にシュートを決め、球離れの良い牧原を起用しオフェンスのテンポアップを図るなど、ベンチも手を打つが拓殖大に決め返され点差が縮まらない。前半最後のオフェンスで古瀬がブザー3を決めて37-45としたが、前半で8点のビハインドとなった。
3Qは五十嵐 新垣 野口 上田 内山の布陣で臨むが、出だしは拓殖大のペースに。新垣のドライブが読まれていると感じると、すぐさま宮本にスイッチ。そしてガードを田中に代えリズムを変えることに成功し、宮本・上田の連続3Pに繋がり本学も離されない。結局3Qは19-19のタイに持ち込み、8点差のまま試合は最終第4Qへ。
4Qは五十嵐 新垣 宮本 古瀬 上田の布陣。互いに意地のぶつかり合う試合は一進一退となるが、残り3分6点差の場面で舞台は大きく転換する。宮本がスティールから速攻に走り、シュートはミスしたものの、新垣との交代で出場の野口がすぐさまフォロー。シュートファウルを受けるとともに、浮いたボールを叩いた拓殖大の選手がテクニカルファウルをコールされる。このプレーで得たFT4本を野口が全て決め2点差に詰め寄り、さらに野口は次のオフェンスでも3Pを決め、一気に逆転。その後同点とされたが、五十嵐・宮本がFTを確実に沈めるとともに、古瀬の速攻も飛び出し、85-79でタイムアップ。本学が久々に勝ち取った「優勝」だった。
 
明大 85(22-23,15-22,19-19,29-15)79 拓殖大
 
写真:チームの苦境を何度も救った宮本
入学当時から際立っていた才能に加え、最上級生らしい経験と、1年間の登録外期間を経てきたバスケットボールへの想いが今チームの力に。