as beside the Court.


photo @ 2008/12/03 YOKOHAMA Cultural Gymnasium
 
「それ」は常に過去形でしか語りえない。
「その時」は常に残り少なく、
「その価値」は常に失ってから意識される。
 
あと一試合を残すのみとなった4年生たちだけではない。
ようやく、長かった一年が終わろうとする一年生にだって、残りは僅かなのだ。
 
仲間達は偶然に集まり、環境には戸惑うことばかり。
だが、この明治大学バスケットボール部を選んだからこそ、我々はここにいる。
他のどこでもない、明治大学で過ごす時間なのだ。
 
決して楽しいことばかりではない。
だが、毎日体育館に向かい、仲間とともにボールを追った。
 
君達はその4年間で多くの経験を得る。
飛び上がるほどに嬉しいことも、
身震いするほどに感動したことも、
奥歯を噛み締めて耐えたつらいことも、
いまだに心を締め付けられる悔しいことも、
消し去りたいほど恥ずかしいことも、
取るに足りないはずのくだらないやりとりのことも、
決して忘れられない仲間達の姿も、
何度もしつこく思い出してしまう自分の過去も、
この4年間で経験した全てのことが、
いつか君の力になる。
決して忘れられない記憶となる。
 
「その日々」の全ての想いを、君の心に留めてほしい。
語り合える仲間を、大切にしてほしい。 
たぶん、人は「それ」を「青春」と呼んだりするから。
 
with lot of thanks to 宮原将護,須藤隆太,中川裕也 and 平島宏一