for YOUNGSTERs.


Photo @ 2009/05/28 Yoyogi National Gymnasium(2ndGym)
 
私たちは今日、悔し涙に暮れた。
今年一年間のチームとしての到達点を、
大学入学以来積み上げてきた自身の価値を、
大きな皮のボールに触れて以来、歩んできた日々を、
示しきることが出来ずに、私たちは敗れ、悔し涙に暮れた。
 
「全力を尽くせたから、悔しくはない」。
そんなのは嘘だ。
この大会のために、この試合のために、
このシュートのために、この瞬間のために、
全力を尽くしてきたからこそ、敗北がこの上なく悔しいのだ。
涙が溢れ出るだけのことを、私たちはしてきた。
 
自分のために流す涙は、努力の結晶であり、青春の特権だ。
これからの長い人生、バスケットコートの中よりももっと、
ままならないことは多く、苦しい想いを抱えることも多い。
それでも、仲間とともに涙し、
互いに必死な顔で抱擁を交わすような機会はもうないだろう。
 
Me,We.
私、私たち。
 
明大バスケ部の誰もが、明大バスケ部の皆が、
積み上げてきた努力の証しで、頬を濡らした。
 
他の誰が何と言おうと、不恰好で見っとも無くとも、
あの時、あの場所で、私たちの全員が、
自分たちのしてきたことの重みを知り、
仲間たちのかけがえの無さを感じた。
掌に残る、自分の価値を確と掴んだ。
 
涙の分だけ軽くなった身体と、
涙の分だけ重みを増した心を持って、
明日からまた進んでいこう。
 
明日からまた人生は続く。
足元には自分の足跡が残る。
振り返れば思い出がある。
歩みを止めることなく、未来へと進んでいこう。