Unite.

本年も多くの方にお世話になりました。
皆様のおかげで、このblogも続き、明治大学体育会バスケットボール部も、1年間を闘い抜くことができました。
保護者の皆様のご心労とご負担、OBの皆様のご助力、そして応援くださった皆様のご声援に、幾分かでも御恩返しが出来たならば、それ以上の喜びはありません。
 
今年の明大バスケ部は、苦闘の年でありました。
多くの見守って下さっている方々と同様に、バスケ部のメンバー自身にも、大きな期待と大きな不安が同居する中でのスタートでした。
そして、シーズンが進んでいってもなお、期待と不安は乖離したまま、私たちの心の重荷であり続けました。
「もっと出来るはず」という想いと、悔しさと、不甲斐なさが、自分自身にも、チームメイトとの関係にも影を落とし、湿地帯に彷徨うような試合と日々が続きました。
 
しかし、その中で、4年生たちが変わりました。
佐藤卓哉、田村晋、岸本行央、味志康平、宮川光、秋真志、熊田崇人。
彼ら7人が、7人ともが、他責的な語法を封印しました。
“誰かのせい”でも“状況が悪い”でもなく、“自分のすべきこと”に焦点を当てていきました。
自分の考えに基づき、自分が率先して行動し、自分の責任において、自分の力が及ぶことに全力を尽くす姿勢を示す。
その姿が、彼ら自身だけでなく、チームを変え、状況を変え、ついに「2011年の明大バスケ部」を完成させました。
 
その結果は、1部9位と、インカレSweet16
「もっとできたはず」との想いはあるでしょう。
それでも、シーズンの最後にはチームを完成させた、4年生7人の4年間の努力の結実に、感謝したいと思います。
 

Team2011 @ 2011/03/06 Izumi Gymnasium.(あ、光がいない…)
 

MUBT on Unite @ 2011/11/22 Yoyogi National Gymnasium(2ndGym).
 
 
今年、日本は大きな災害に見舞われました。
一日も早い復興を願い、私の持ち場で奮闘していく。
そう誓ってもなお、あまりにも巨大な現実とそれを伝える多くの情報を前に、自分の力やエネルギーの不足を感じ、立ち竦む時が多くありました。
そんな中で、被災し避難生活を余儀なくされたにも関わらず、昨年までと変わらずに試合会場を訪れ、声援を送っていただいた、ある選手のご両親の姿に、希望と勇気を分けていただきました。
声を上げ、応援し、支えること。
その行為の尊さを改めて感じるとともに、私がバスケットに関わることへの意義を再び掌中に掴むことができました。
自分に出来ることは何か、自分が相対すべき現実とは何か。
その指針は、日々の仕事においても、自分を支えてくれることになりました。
2011年から2012年へ。
また明日、また来年への希望と勇気を私も育ててまいります。
    種川 亮