the Heart of Heat.

秦隆裕は熱い。
秦にとって、ゲームとは常に全力でプレーするものであり、「練習の五対五だから・・」という意識はない。
傍からみれば、5分のゲームで勝とうが負けようが、競っているなかで練習になれば十分に思える中でも、決して手を抜かない。
あるときなど、最終盤の時間を止めるファウルを巡って、同じチームの星野圭佑と対立したことまである。
「練習ゲームで怪我させる気か!?」という星野は全く以って正しい。
そして確かに秦のファウルの“仕方”には問題があったとも思う。
しかし、ゲームとは、あらゆるゲームは、勝ちに行ってこそ価値が生まれるという秦の意識は、競技者として何よりも重要なものである。
ゲームを、バスケットボールを、プレイしているならば、どのような状況でも勝つための方途を模索すべきだ。
そうあればこそ、人はそのゲームに惹かれ、そのプレーヤーに心動かされる。