Move up to the front.

星野圭佑は才能に、能力に溢れている。
もちろん、バスケットボールにおいても。
高校2年で千葉の“選抜”に選ばれ国体優勝メンバーとなったこと。(この年の千葉選抜は本当の意味での選抜で、2年生で選ばれたのは星野を含め3人だけだった)
大学でも1年次からベンチ入りし、リーグ戦期間中常にベンチにその席を確保していた。
それはいずれも、星野の才能と能力を見込まれてのものであった。
そして、星野の能力の中で最も傑出したものは、“視る”という行為についてのものであると思う。
視野が広い、多くの視点を持つ、視角を変えることに秀で、ものごとを精視できる。
その能力はバスケットボールでも発揮されると共に、バスケットボールに留まらない。
星野が後輩に掛ける言葉、物事を分析しての発言、納得“させられる”ものばかりである。
正直な話、現代社会を知っているという面で、私の所属する研究科の大学院生(!)にも、星野に匹敵するような人物は見当たらない。
それほど、星野圭佑のものを視る力は傑出している。
星野は社会に出て何事かを為す人間であると思う。
星野が大成し、何を為すのか。研究者としても興味をそそられる人物である。
 
と、まあ、ベタ褒めした訳ですけど、社会で大成する前に、バスケットボールプレーヤーとして何事かを為してください。
厳しい視線を自分に投げかけ、他人に対して視、語った内容は“先ず隗より初めよ”。
まだ、現役なのだし。あと一年。前へ。
明大バスケ部を応援する者として興味深く注視してますから。