柴田善康 〜 涙までの道のり


Photo @ 2009/10/10 Daito Bunka University Higashi-Matsuyama Campus.
 
僕は東海大学に負け引退が決まった日泣いた。大学生活で一番の衝撃だった。絶対泣かないと思っていたのに予定外の涙だった。泣いたのはアルマゲドン以来で自分でもびっくりだった。
悔し涙、寂し涙、嬉し涙? 全部です。
自分達なら優勝できると心の底から信じ挑んだがゆえに出た悔し涙。辛い日々を一緒に過ごした仲間と別れる寂し涙。辛い日々から解放される嬉し涙?
あの涙は自分のなかではものすごく価値のある涙だった。
大学生活が完璧だったか? そんなことはない。何度大学生活を繰り返しても完璧なんてありえないと思う。しかし、少なからずこの4年間自分なりに一生懸命だったからこそ出た涙だと信じているし、あの涙のおかげでこの大学生活は決して間違いではなかったことを証明してくれたようにも思えた。何だか嬉しかった。
 
4年間と言ったが4年目と言ったほうが正しいかもしれない。
 
大学生活を振り返った時、なぜか4年目の1年間だけが鮮明に思い出される。それは一番最近だから、というだけではないと思う。
一日一日の大切さ、重さ、責任、全てが特別だったように思う。
大学3年までは先輩にくっついていただけでそこには甘えしかなかったように思う。つらければ簡単に口に出し、不満があればすぐに愚痴を言っていた。
僕は先輩が引退するその日までその行為がどれだけ愚かで、みんなに迷惑をかけることなのかわからなかった。
あーすればよかった、こーすればよかった、たくさんある。
まだ時間が残されているみんなには、そう思うことが一つでも少なくなるように大学生活、バスケット生活を送ってほしい。
 
最後に大学生活でお世話になった全てのスタッフやOBの方々、タネさん、選手のために一生懸命働いてくれたマネージャー、支えてくださった先輩方、見守ってくれた家族、慕ってくれた後輩、そして4年間ともに頑張った同期、本当にありがとうございました。
引退して初めて思う。明治大学バスケット部は最高です。間違いありません。
 

Photo @ 2009/03/09 Izumi Gymnasium.
 

Photo @ 2009/09/19 Yoyogi National Gymnasium(2ndGym).